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「基町の家」年末年始休館のお知らせ

「基町の家」は、年末年始の次の期間は休館となります。

【年末年始の休館日】

令和3年12月31日(金)~
令和4年1月2日(日)の3日間

ご来所の際は、事前にご連絡いただき、開館のご確認をお願いします。

スタッフ研修を行いました〔6〕

令和3年度第2回スタッフ研修を11/19(金)、広島市中央公民館に於いて、専門講師をお招きして、スタッフ、理事・監事及び地域の保護司等24名の参加により実施しました。

今回、講師として広島保護観察所首席社会復帰調整官の神原 一也様をお招きし、「精神障害のある人との関わり方と福祉サービスについて」という演題で講義をしていただきました。
精神障害者は、2017年の統計では、全国で約389万人おり、15年前と比較すると、1.7倍増えているとのことでした。

障害者との関わり方に「バイスティックの7原則」 ①個別化の原則(かけがえのない個人として捉える)、②自己決定の原則(自分のことは自分で決めさせる)、③受容の原則(あるがままに受け止める)、④非審判的態度の原則(支援者の価値観に基づいて善悪の判断をしない)、⑤秘密保持の原則(個人情報を外部に漏らさない)、⑥統制された情緒的な関与の原則(冷静かつ客観的に支援する)、⑦意図的な感情表現の原則(支援を受ける人の考えや感情を自由に表現できるように働きかける)があるとのことでした。

周囲に病気や障害について理解のある人がいれば、安心して相談することができ、安定した生活を送ることができるとのことでした。
「しんどいの?」、「ちゃんと食べてる?」といった声かけも大切だそうです。
困ったときに、まずは広島市であれば各区の「地域支えあい課」へ相談するのをお勧めするとのことでした。

また、保護観察所が行っている医療観察制度についても紹介がありました。
心神喪失又は心神耗弱の状態で重大な他害行為を行った者が入院医療を行った場合に、社会復帰調整官は生活環境の調整を行い、退院後の体制を整備し、退院後は地域の医療・保健・福祉等の関係機関と連携し、精神保護観察(原則3年)を実施するそうです。

当会では、精神障害や発達障害を持った青少年と関わることもあります。
講師の神原様は精神科病院で精神保健福祉士として勤務された経験もあり、精神障害のある人への接し方について、実例を交えて分かりやすく説明してくださいました。
今回の研修をこれからの活動に、活かしていきたいと感じました。