食べて語ろう会では、定期的に役員及びスタッフの研修を行っています。
12/9(水)、広島市中央公民館において今年度2回目の研修として、約20名の参加により研修を開催しました。
今回、講師として広島市児童相談所の 紺田 礼子様にお越しいただき、『児童虐待について』をテーマに、管轄である広島市を中心とした子どもたちへの虐待の現況と傾向、児童相談所の診断・支援機能や発見時の通告などについて、丁寧でわかりやすく講義していただきました。
紺田様のお話では、今年は新型コロナウイルスによる学校の休校措置があり、その影響もあって学校が始まって以降、6月後半から急に児童虐待の訴えが増えてきたとのことです。
虐待の種別で見ると、子どもへの直接的な暴力である「身体的虐待」が31.3%、それ以上に心を傷つける言動を繰り返す「心理的虐待」が半数以上の56.3%となっており、無視や育児放棄の「ネグレクト」が11.7%とのことです。※平成31年度調べ
なお、令和2年4月には児童福祉法改正により、親による「体罰」は虐待と位置付けられており、体罰禁止が法律で明文化されたそうです。
子どもへの直接的な暴力はいかなる理由があっても体罰(=虐待)とみなされ、罰として食事を与えなかったり、『お前なんか生まれてこなければよかった』などの心を傷つけるような暴言も虐待となるとのことです。
また、虐待発見及び要保護児童がいた場合は、誰もが福祉事務所か児童相談所へ通告する義務があるとのことでした。
当会で支援している子どもたちの中には、親からの虐待を受けていた経験のある子も多く、この研修を通じてそういった子どもたちへの寄り添いや相談対応に、活かしていきたいと思います。